“むへん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無辺77.8%
無邊22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
犇々ひしひしと身に迫って来るのを感じる、声を限りに叫んだが、反響エコーは岩の空洞よりオーイと返すのみ、自分は友を呼ぶ、反響は自分を冷嘲する、寥廓りょうかく無辺むへんの天の一角を彷徨さまようて
奥常念岳の絶巓に立つ記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
自然界の平衡状態イクイリプリアム試験管内しけんかんない科学的かがくてき平衡へいこうのような簡単かんたんなものではない。ただ一種の小動物だけでも、その影響えいきょうおよぶところははかり知られぬ無辺むへん幅員ふくいんをもっているであろう。
蛆の効用 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
教をきかで、無邊むへんなる神にあこがるる事なくば
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
そらから吹きおろす無邊むへんの風の聲がいふ
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
宏大の無邊むへん都城とじやうを營むに
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)