“むぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無髯84.2%
無髥10.5%
夢然5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪白の髪を総髪に結んだ、無髯むぜん童顔の威厳のある顔が、まず弓之助の眼を惹いた。左の眉毛の眉尻に、豌豆ほどの黒子ほくろがあった。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
続いて起ったのは、実業家の林敬五郎はやしけいごろうでした。四十前後の鋼鉄で鋳上いあげたような精悍な感じのする男で、無髥むぜんの唇を拭きながら、張り切った調子で始めます。
伊勢の国相可おうかという里に、拝志氏はやしうじという人がいたが、はやく家督を嗣子にゆずって、べつにこれという不幸があったわけでもないのに剃髪ていはつし、名を夢然むぜんとあらため
伊勢の相可あふかといふさとに、拝志氏はやしうぢの人、世をはやくつぎゆづり、むこともなくかしらおろして、名を夢然むぜんとあらため、従来もとより身に病さへなくて、彼此をちこちの旅寝を老のたのしみとする。