“みょうこくじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
妙国寺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
切腹の場所と定められたのは妙国寺みょうこくじである。山門には菊御紋の幕を張り、寺内には総て細川、浅野両家の紋を染めた幕を引きめぐらし、切腹の場所は山内家の紋を染めた幕で囲んである。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
阿媽港日記あまかわにっきと云う本を書いた、大村おおむらあたりの通辞つうじの名前も、甚内と云うのではなかったでしょうか? そのほか三条河原さんじょうがわらの喧嘩に、甲比丹カピタン「まるどなど」を救った虚無僧こむそうさかい妙国寺みょうこくじ門前に
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
柳町やなぎまちくるわにいたのは、まだ三十を越えていない、あから顔にひげの生えた、浪人だと云うではありませんか? 歌舞伎かぶきの小屋をさわがしたと云う、腰の曲った紅毛人こうもうじん妙国寺みょうこくじ財宝ざいほうかすめたと云う
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)