“まるも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
丸持33.3%
丸茂33.3%
金持33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
県城通りのえんじゅ並木に、ひときわ目立つ生薬きぐすり問屋がある。陽穀ようこく県きっての丸持まるもちだともいう古舗しにせだ。男はその薬屋の主人で名はけい苗字みょうじは二字姓の西門せいもんという珍らしい姓だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御本宅は丸茂まるもという暖簾のれんかけた塩問屋、これは旦那様の御兄様おあにいさまで、私の上りました御家は新宅と申しました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「まあ辛抱してやるがいい。ここの親方は函館はこだて金持まるもちで物のわかった人だかんな」
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)