“まゆずみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
85.3%
眉墨11.8%
眉黛2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一色いっしきの海岸にうち寄せる夕浪がやや耳に音高く響いて来て、潮煙のうちに、鎌倉の海岸線から江の島がまゆずみのように霞んでいる。
蝙蝠 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
仰向いてゐる旦那だんなさまの口髭くちひげのある顔や、奥さまの白粉おしろいをつけて眉墨まゆずみを引いた顔や、坊ちやん嬢ちやんのきれいな顔などを見た時、なんともいへぬ可笑をかしさと気の毒さを覚えて
かぶと虫 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
彼女は白粉おしろいのあつい顔に眉黛まゆずみを濃くして、白い小袖の上に水青の狩衣かりぎぬを着ていた。緋の袴という報告であったが、きょうは白い袴をはいていた。
半七捕物帳:26 女行者 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)