“まみえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眉毛66.7%
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尻だけ見える茶褐色の眉毛まみえの下が急に落ち込んで、思わざるあたりから丸い鼻がふくれた頬を少し乗り越して、先だけ顔の外へ出た。顔から下は一面に黄色いしまで包まれている。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夫人 その女が……(やや息忙いきぜわしく)その女が、先生、宿へ着きますと、すぐ、あの、眉毛まみえを落しましたの。(顔を上げつつ、さっとはなじろむ)髪もこんなにぐるぐる巻にしたんです。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
自分はこの窓口へ行って、自分の姓名を書いた紙片かみきれを出すと、窓の中に腰を掛けていた二十二三の若い男が、その紙片を受取って、ありもしないまみえへ八の字を寄せて、むずかしそうにとくとながめた上
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
横顔がほんのりと、濡れたような目に、柔かなまみえが見えて
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)