“まちやっこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
町奴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おまえと息子には屹度きっと巴里パリを見せてやるぞ」と言った。恩怨おんえんの事柄は必ず報ゆる町奴まちやっこ風の昔気質むかしかたぎの逸作が、こう思い立った以上、いつかそれが執り行われることは明かである。
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
旗本奴はたもとやっこではない。といって、町奴まちやっこでは勿論ない。が、いわばちまたきょうである。町の男伊達おとこだてである。喧嘩渡世という看板をあげているとおり、喧嘩なら、何でも買うのだ。何でも買う。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それに町奴まちやっことか云いまして幡隨院長兵衞ばんずいいんちょうべえ、又は花川戸はなかわど戸澤助六とざわすけろくゆめ市郎兵衞いちろべえ唐犬權兵衞とうけんごんべえなどと云う者がありまして、其の町内々々を持って居て、喧嘩けんかがあればすぐに出て裁判を致し
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)