“ほったて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掘立83.3%
掘建16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしその氷倉だという異様な恰好かっこうをした藁小屋にさえぎられて、その家らしいものの一部分すら見えないところを見ると、おそらく小さな掘立ほったて小屋かなんかにちがいなかった。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
栗毛の、片眼で老いためすの馬が、ある晩遅く、若い頃博労ばくろうをやったことのある祖父と、父と二人して、っぱられてきた。そして長屋の背後に、小さい掘立ほったて小屋が作られて、馬は其処そこに入れられた。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
これから丸沼まるぬまへ出て、その次が大尻沼おおじりぬまである。この湖畔に一軒の掘建ほったて小屋があって、ここには丈夫そうな漁師夫婦が住んでいる。ここで茶を貰い、昼食ちゅうじきをすます。