“ほうれん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鳳輦86.4%
宝輦4.5%
法蓮4.5%
烹煉4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
還幸の鳳輦ほうれんをはなやかに百官の囲繞いにょうして行く光景が、物の響きに想像される時にも、太后は過去の御自身の態度の非を悔いておいでになった。
源氏物語:21 乙女 (新字新仮名) / 紫式部(著)
私はジーッと見て居りますと馬がおよそ三百騎ばかりで、その大ラマは金襴きんらんあるいは異様の絹布類で装われてある宝輦ほうれんに乗って来ました。それが実に立派なものである。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
天平時代の遺物だという転害門てがいもんから、まず歩き出して、法蓮ほうれんというちょっと古めかしい部落を過ぎ、僕はさもいい気もちそうに佐保路さおじに向い出した。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
ほとんど見たままで、別に烹煉ほうれんを加うるということをせずに、無造作にその物その事の見解を作ッてしまうから、おのずから真相を看破あきらめるというには至らずして、ややもすれば浅膚せんぷけんに陥いる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)