“ほうはい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
澎湃91.9%
澎沛5.4%
鳳輦2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何だかこう、きらきらと絶え間なく反射しながら、水の表面がふっくらと膨れ上って、澎湃ほうはいき騒いでいるように感ぜられる。
母を恋うる記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
諏訪一郡の低地は白雲はくうん密塞みっさいして、あたかも白波はくは澎沛ほうはいたる大湖水であった。急ぎに急ぐ予らもしばらくは諦視ていしせざるを得ない。路傍の石によろよろと咲く小白花はすなわち霜に痛める山菊である。
白菊 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
将軍より上奏する所の条約一条、朝廷においてご聴許ない時は、大老らは承久の故事を追い、鳳輦ほうはいを海島にうつし奉るか、さもなくば主上を伊勢に遷し両宮の祭主となし奉るべし——
『七面鳥』と『忘れ褌』 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)