“ぶろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
風呂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「すぐどうかしなければならない。ロシア風呂ぶろがきくかも知れない。ならば一等上のたなにねたいものだ。」
元日にも聟入むこいりの時に仕立てた麻袴あさばかまを五十年このかた着用して礼廻れいまわりに歩き、夏にはふんどし一つの姿で浴衣ゆかたを大事そうに首に巻いて近所へもらい風呂ぶろに出かけ、初生はつなり茄子なす一つは二もん
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
その間の訪客のひとりだった公卿くげが、牛車でここの役邸の門から帰ってゆくと、しばし客も絶えて、秀吉は夕風呂ぶろを出、丹波から来た養子の秀勝や前田玄以げんいなどを加えて、夕食をっていた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)