“ふもと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
99.0%
0.2%
府本0.2%
麓町0.2%
麓道0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふもとの村へもって行ってこの笛を吹くのだ。雪が降って外へ遊びに出られなくても、この笛があれば、吹いて楽しく家で遊んでいられる。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
中村・沢目・蘆谷あしのや村と云ふは、岩木山のふもとにして田畑も多からねば、炭を焼き薪をきこりて、活計の一助となす。此里に九助といふ者あり。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
たとえば肥後玉名郡府本ふもと村、これは小代山の西麓であると同時に、土豪小代氏の掻揚城かきあげしろの根小屋であったようである。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
智深は悄然しょうぜん麓町ふもとへ降りていった。そして、鍛冶屋の隣の旅人宿へ泊りこんだ。さきに鍛冶屋へあつらえておいた錫杖しゃくじょうが出来上るのを待ったのだ。そしてやがて半月ほど後に、その出来えが見られた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なんとなく里恋しく、魯智深は墨染すみぞめの衣に紺の腰帯ようたいをむすび、僧鞋くつを新たにして、ぶらと文殊院もんじゅいんから麓道ふもとのほうへ降りていった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)