“ふたことみこと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
二言三言88.2%
二語三語11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
光秀はすぐさりないおもてに返っていた。そして秀吉と、なお二言三言ふたことみこと、気軽な立ちばなしを交えていたが、やがて
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
言いたいこと乃至ないし言うべきことは、最初の二言三言ふたことみことで済んでおり、あとは不愛想な沈黙があるだけだ。しかしチェーホフは、自分が冷たく見えることをおそれる。
いかにもなまめかしい。時雄はこの力ある一瞥いちべつに意気地なく胸をおどらした。二語三語ふたことみこと、普通のことを語り合ったが、その平凡なる物語が更に平凡でないことを互に思い知ったらしかった。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
股をひろげてこっちに顔を向け焚火に手をかざしていたが、やがて腰をかがめて何か二語三語ふたことみこと云った。すると、すぐ隣のハッピの職人が首をあげてサエの立っている窓の方を見上げた。
鏡餅 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)