“二語三語”の読み方と例文
読み方割合
ふたことみこと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかにもなまめかしい。時雄はこの力ある一瞥いちべつに意気地なく胸をおどらした。二語三語ふたことみこと、普通のことを語り合ったが、その平凡なる物語が更に平凡でないことを互に思い知ったらしかった。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
股をひろげてこっちに顔を向け焚火に手をかざしていたが、やがて腰をかがめて何か二語三語ふたことみこと云った。すると、すぐ隣のハッピの職人が首をあげてサエの立っている窓の方を見上げた。
鏡餅 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)