“ふがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
腑甲斐76.2%
不甲斐19.0%
腑効2.9%
府外1.0%
腐甲斐1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉兵衛の腑甲斐ふがいなさばかりではなく、染物屋などにとっては運の悪い時世じせいで、天保十三年の水野の改革で着物の新織新型、羽二重、縮緬
顎十郎捕物帳:18 永代経 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
兄の不甲斐ふがいない性質に対する日頃の不満と、この弟をこごつた瑩玉えいぎょくのやうに美しくしてゐる生れ付き表現のみちを知らない情熱と
過去世 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
時にははっとするほど自分を腑効ふがいなく感じ、いっそ満洲まんしゅうへでも飛び出してみようかと考えることもあったが、あの辺にも同窓の偉いのが重要ポストに納まっていたりして、何をするにも方嚮ほうこうわからず
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ゆうべは府外ふがい久昌寺きゅうしょうじに一泊して、牧野惣左衛門まきのそうざえもんはそこで別れ、今朝早く、二人の供をつれて出て来たものであった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いたずらに暴横なる堕落男子の枕以外に用いざる、其腐甲斐ふがいなさを、常に痛嘆する者なり。
肱鉄砲 (新字旧仮名) / 管野須賀子(著)