“びょうえい”の漢字の書き方と例文
語句割合
苗裔100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし古人を景仰けいこうするものは、その苗裔びょうえいがどうなったかということを問わずにはいられない。そこでわたくしは既に抽斎の生涯をしるおわったが、なお筆を投ずるに忍びない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ここに最もいぶかしい事はチベットにマホメット教があることで、その信者はシナ人と往古カシミールから移住した者の苗裔びょうえいとであります。ラサ、シカチェを集めておよそ三百人もございましょう。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
とし両番りょうばんを経て相謁あいえっしてわず、空しくかえっては惆悵ちゅうちょう怏々おうおうとして云うべからざるものあり。切におもう、備や漢室の苗裔びょうえいに生れかたじけなくも皇叔に居、みだりに典郡の階に当り、職将軍の列にかかわる。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)