“びゃっこう”の漢字の書き方と例文
語句割合
白光100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弥陀みだ白光びゃっこうとも思って、貴女を一目と、云うのですから、逢ってさえ下されば、それこそ、あの、屋中うちじゅう真黒まっくろに下ったすすも、藤の花に咲かわって、その紫の雲の中に
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
エスカレエタ式の流れに乗って、遠い屋外の白光びゃっこうから、一旦黄色光おうじきこうに変じ、黄色光から、宏壮な機関室に入って、やや本然ほんねんの木地の明りにその色は沈静して、しかして
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
「産業塔」をとり囲んでいた数千の群集は、その時、探照燈の白光びゃっこうの中に、白い蜃気楼しんきろうの様に浮び上った尖塔せんとう上の、非常に印象的な、美しくも奇怪なる光景を、長い後まで忘れることが出来なかった。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)