“ひんきゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
貧窮80.0%
殯宮13.3%
嬪宮6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに又、己は幼い時分から、極度に貧窮ひんきゅうな家庭の暮らしを見て居たので、生活難の問題が非常に鋭く頭を刺戟した。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
また高市皇子尊たけちのみこのみことの城上の殯宮ひんきゅうの時にめる柿本人麻呂かきのもとのひとまろの長歌(万葉集巻二)によって更に有名であろう。けだ壬申じんしんの乱は、わが国史において未曾有の異変だった。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
郡内ぐんないのふとんの上に掻巻かいまきをわきの下から羽織った、今起きかえったばかりの葉子が、はでな長襦袢ながじゅばん一つで東ヨーロッパの嬪宮ひんきゅうの人のように、片臂かたひじをついたまま横になっていた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)