“ひのきがさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
檜木笠52.4%
檜笠47.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その上へ茣蓙ござを付し、檜木笠ひのきがさを被っているのだから「どうも御気の毒様で」といわれたのも無理はない。
或る時、壬生の新撰組のたむろの前へ、みすぼらしい坊主が、一蓋いちがい檜木笠ひのきがさを被って、手に鉄如意てつにょいを携えてやって来て、新撰組の浪士たちが武術を練っている道場を、武者窓からのぞいていました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
荷馬車や旅商人や、茣蓙ござを着、大きな檜笠ひのきがさを被つた半島𢌞りの学生の群にも幾組か出遇つたり追ひ越したりした。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
明荷葛籠あきにつづら蒲団ふとんの上なぞよりも、馬のしりの軽い方を選び、小付こづけ荷物と共に馬からおりて、檜笠ひのきがさひもを解いたところは、いかにもこの人の旅姿にふさわしい。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)