“ひとりだち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一人立50.0%
独立25.0%
單身立25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ばばと黒犬に見える、——その隣室となりの襖際と寝床の裾——皆が沖の方を枕にしました——裾の、袋戸棚との間が、もう一ヶ所かよいで、裏階子うらばしごへ出る、一人立ひとりだちの口で。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「小野田さんと二人で、ここでついた得意でも持って出て、早晩独立ひとりだちになるつもりで居るんだろうけれど、あの腕じゃまずむずかしいね」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「医者に勧められて湯治に来たといえば、それで済むんだよ。事によったら、上さんあの店を出て、この人にたちをやってもらって、独立ひとりだちでやるかも知れないよ」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
……それからもう十一ねん其時そのときになァ單身立ひとりだちをさっしゃりましたぢゃ、いや、ほんこと彼方此方あっちこっち駈𢌞かけまはらッしゃって