“ひとむか”の漢字の書き方と例文
語句割合
一昔100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本屋ほんやまへとほると、屹度きつとなか這入はいつてたくなつたり、なか這入はいるとかならなにしくなつたりするのは、宗助そうすけからふと、すで一昔ひとむかまへ生活せいくわつである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
本屋の前を通ると、きっと中へ這入はいって見たくなったり、中へ這入ると必ず何か欲しくなったりするのは、宗助から云うと、すでに一昔ひとむかし前の生活である。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
のみならず、一昔ひとむかし前の事とは申しながら、自分達がいじめて追い出した先生が、そのためにかく零落れいらくしたのではあるまいかと思うと、何となく気がひけて云い切れない。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)