“ひっこみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引込88.9%
落籍11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
精米所では、東京風のひんのいいかみさんが、家に引込ひっこみきりで、浜屋の後家ごけに産れた主人の男の子と、自分に産れた二人の女の子供の世話をしていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
自然引込ひっこみ思案で、一にとじこもって本を読んでいる様な時間が多く、それも、書斎では気が散っていけないと申し、裏に建っていました土蔵の二階へあがって
人でなしの恋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
隣室とまちがえて小女が投込んで行った新聞紙を、ふと取上げて絵のある下の方を見ると、一番に目についた標題みだしは小歌の落籍ひっこみ、その要をつまんで云えば
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
老先長い体を端た金に縛られて、見たくでもない旦那の御機嫌を取って居ますものか、訳を知らない新聞屋が、全盛だとか目出度いとか云ますが、落籍ひっこみの多いのは決して景気のいゝのでは御在ません
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)