“ひさしぶり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
久振90.0%
久濶5.0%
久闊振5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空は一面にくもっていた。近所の溜りの池で再び蛙の声が起った。これは聞慣れた普通の声であった。わたしは久振ひさしぶりで故郷の音楽を聴いた。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
廊下人無き処にて秀は読過一遍、「ああ、そうだ。おお、恐怖こわいことね。早速お暇を頂こう。ちょうど可い久濶ひさしぶり祖母様おばあさんの顔も見られる。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
仮にその日、先生なり奥方なりに逢ったところで、縁談の事に就いて、とこううつもりでなく、また言われる筋でもなかったが、久闊振ひさしぶりではあり、誰方どなたも留守と云うのに気抜けがする。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)