“ひげおとこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
髯男33.3%
鬚男33.3%
髭男25.0%
髯漢8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ほ。美髯公びぜんこう。この髯男ひげおとこは、鄆城県うんじょうけんでは評判のいい与力だったはずじゃないか。よろしい、苦役にはけんでもよい。わが屋敷で雑用に使ってみよう」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに桑盛次郎右衛門くわもりじろうえもんとて、隣町の裕福な質屋の若旦那わかだんな醜男ぶおとこではないけれども、鼻が大きく目尻めじりの垂れ下った何のへんてつも無い律儀りちぎそうな鬚男ひげおとこ
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
作者の髭男ひげおとこでなかったことだけは断定しても差支さしつかえはあるまい。加賀の金沢でこの花をヤケドハナというと、私に教えてくれた人もあるが、もしあるいはヤイトバナの記憶ちがいではないか。
自分のうしろに、この辺で見たこともない、剣をいた巨きな髯漢ひげおとこが、いつのまにか来ていて
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)