“ひきうま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
輓馬33.3%
曳馬16.7%
引馬16.7%
挽馬16.7%
牽馬16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
亡くなったカプルンツェフ老人は輓馬ひきうまを五対も持っていて、町じゅうに荷馬車を出していましたが、婆さんもその稼業を継いで、馭者の取締りにかけては故人に劣らぬ腕前でした。
女房ども (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
曳馬ひきうまの飾りには、鈴がついているとみえ、松虫の啼く音のようにりんりんと揺れてくる。具足櫃ぐそくびつ、二本の槍、誰彼と、四、五名の供も来る。このお長屋としてそう見苦しい程でもない。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曳馬ひきうま一頭、槍二本。その後から、聟どのは、新しい草履で、てくてく歩いた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
掛たり引馬ひきうま一疋銀拵ぎんごしらへの茶辨當には高岡玄純付添ふ其餘は合羽籠兩掛等なり繼いて朱塗しゆぬりに十六葉のきくもんを付紫の化粧紐を掛たる先箱二ツ徒士五人打物うちもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
酒場の入り口階段の傍には一台の荷馬車が立っていたが、奇体な荷馬車である。それは大きな挽馬ひきうまをつけて、荷物や酒樽さかだるを運ぶ大型な荷馬車の一つである。
それにお牽馬ひきうまが二頭、茶坊主、御用飛脚、つづいてあとからもう一丁尾張家の御用駕籠が行列に従ってやって参りました。