“はまなべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蛤鍋88.9%
蛉鍋11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬道へ出ると一流の料理屋富士屋があり、もっと先へ出ると田町たまちとなって、此所は朝帰りの客を蛤鍋はまなべの店が並んでいる。
会合の場所は馬橋まばしのYの家だということだった。寒い夜だった。修造のために蛤鍋はまなべの用意をして、茂緒は待っていた。いつまでたっても、修造は帰ってこなかった。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
明進軒めいしんけん島金しまきん飛上とびあがつて常磐ときは(はこがはひる)とところを、奴等やつら近頃ちかごろ景氣けいきでは——蛉鍋はまなべと……あたりがついた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)