“はせつかべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハセツカベ
語句割合
駆使部37.5%
丈部37.5%
埿部12.5%
支部12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古えの土師部はもちろん賤民という階級ではなく、駆使部はせつかべなる使用人つかいびと等と同じく、間人として待遇せられたものであった。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
貞観のはじめ前越後守伴龍男の従者吉弥きみこの広野ひろのの、その主の犯罪を官に密告せる書生物部稲吉を殴殺せしがごときその一なり。『将門記』に、平将門の駆使に丈部はせつかべ子春丸あり。
武士を夷ということの考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
しかもその埿部穴穂部皇女の御名を古事記に間人穴太部はしひとのあなほべ王に作り、法王帝説に穴太部間人王と書いてあることによって、埿部はせつかべ間人はしひとと同一であるべきことは既に述べた。
間人考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
おこたり無く偵察ていさつしてゐると、丁度将門の雑人ざふにん支部はせつかべ子春丸といふものがあつて、常陸の石田の民家に恋中こひなかの女をもつて居るので、時〻其許へ通ふことを聞出した。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)