“はけさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
刷毛先93.8%
髪先6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実際往来を一つへだててゐる掘割の明るい水の上から、時たま此処に流れて来るそよ風も、微醺びくんを帯びた二人の男には、刷毛先はけさきを少し左へ曲げた水髪のびんを吹かれる度に
鼠小僧次郎吉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
唐桟とうざんを狭く着て、水髪みずがみ刷毛先はけさきを左に曲げた、人並の風俗はしておりますが、長い鼻、団栗眼どんぐりまなこ、間伸びのした台詞せりふ、何となく犢鼻褌ふんどしが嫌いといった人柄に見えるから不思議です。
と被っている手拭を取ると、早四郎ではありませんで、此処こゝ主人あるじ胡麻塩交ごましおまじりのぶっつり切ったようなまげ髪先はけさきちらばった天窓あたまで、お竹の無事な姿を見て、えゝと驚いてしかみつらをして居ります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)