“のけぞ”の漢字の書き方と例文
語句割合
仰反100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これも驚いて仰反のけぞって倒れんばかりにはなったが、辛く踏止まって、そして踏止まると共に其姿勢で、立ったまま男を憎悪と憤怒との眼でにらみ下した。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あっ! 加奈江は仰反のけぞったまま右へよろめいた。同僚の明子も磯子も余り咄嗟とっさの出来事に眼をむいて、その光景をまざまざ見詰めているに過ぎなかった。
越年 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
宮はすかさずをどかかりて、我物得つと手に為れば、遣らじと満枝の組付くを、推隔おしへだつるわきの下より後突うしろづきに、𣠽つかとほれと刺したる急所、一声さけびて仰反のけぞる満枝。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)