“ぬいめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
縫目90.0%
縫工女10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銀座の山崎なぞは暴利を貪るのみにて、縫目ぬいめあるいはボタンのつけ方健固けんごならず。これ糸を惜しむ故にして、日本人の商人ほど信用を置きがたきはなし。
洋服論 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
もっとえらいのになると、二十年もしてから阿呆あほうになってひょっこりと出てきた。もとの着物を着たままで、縫目ぬいめはじけてほころびていたなどと言い伝えた。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
漢土から来た織女おりめ縫工女ぬいめが、そんなことを遊戯にやったかどうかは知らんが、遊戯はどこまでも遊戯で、武術ではない。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
漢土から帰化した織部おりべ機女はため縫工女ぬいめたちが、たわむれにしていた技法が進んで、武術にまで利用されるようになり、独立した武器とはならないが、攻撃法の前の奇手として、足利あしかが時代にまで
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)