“にけんばしご”の漢字の書き方と例文
語句割合
二間梯子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕は民さん一寸ちょっと御出でと無理に背戸へ引張って行って、二間梯子にけんばしごを二人でにない出し、柿の木へ掛けたのを民子に抑えさせ、僕が登って柿を六個むっつ許りとる。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
二間梯子にけんばしご持出もちだし、萩原の裏窓のしたみへ立て懸け、慄える足を踏締ふみしめながらよう/\登り、手を差伸ばし、お札を剥そうとしても慄えるものだから思うように剥れませんから
干物ほしものは屋根でする、板葺いたぶき平屋造ひらやづくりで、お辻の家は、其真中そのまんなか、泉水のあるところから、二間梯子にけんばしごを懸けてあるので、悪戯いたずらをするなら小児こどもでも上下あがりおりは自由な位、干物に不思議はないが、待て
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)