“なんぷん”の漢字の書き方と例文
語句割合
何分100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、何分なんぷんか過ぎ去ったのち、お蓮がふと気がついて見ると、薄暗い北向きの玄関には、いつのまに相手は帰ったのか、誰も人影が見えなかった。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そして、そんなとき何時いつものくせで、Sのうたなんかを小聲こごゑうたした。何分なんぷんかがさうしてぎた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
そう云う何分なんぷんかが過ぎ去ったのち、女は仕事を続けながら、突然、しかし覚束おぼつかなさそうに、こう誰かへ声をかけた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)