“なわて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
81.4%
縄手14.0%
畷道2.3%
繩手2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
囚獄方の役人に囲まれて、上村良平が関屋口のなわての松林までやって来た。追放者の多いばあいは、各人べつべつに放すのが通例である。
めおと蝶 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ここでは何よりもまず茶のうまいのがたのしい。京都の縄手なわてにある西竹と云う家も朝御飯がふっくり炊けていてうまかった。それから、もっとうまいのに、船の御飯がある。
朝御飯 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
この頃、頼母は、物思いに沈みながら諏訪神社みや府中しゅくとをつないでいる畷道なわてを、府中の方へ歩いていた。賭場で見聞したことが、彼の心を悩ましているのであった。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
かけず道は平坦たひら繩手なわてにてしかも下り目ゆゑ雨に拘はらずよく走る此邊は官林の松林ありの松虫に喰枯されて何百万本か新たに小松を植付け虫取役を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)