“なみおと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
濤音50.0%
波音40.0%
浪音10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幾人の人を癒やし、幾人の人を殺した此寝台の上、親み慣れた薬の香を吸うて、濤音なみおと遠き枕に、夢むともなく夢むるのは十幾年の昔である。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
洗ふ波音なみおとたかく左りは草木くさき生茂おひしげりし鈴ヶ森の御仕置場にして物凄ものすごき事云ふばかりなし然れども孝行かうかうの一心より何卒なにとぞちゝの骨をさがし求め故郷こきやうへ持歸りて母に見せんと御所刑場おしおきばの中へ分入わけいり那方あなた此方こなた
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
実朝忌由井ゆい浪音なみおと今も高し
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)