“ながすみちょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
永住町100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枳園ののちはその子養真の長女おこうさんがいだ。おこうさんは女流画家で、浅草永住町ながすみちょうの上田政次郎まさじろうという人のもとに現存している。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
浅草あさくさ永住町ながすみちょうに、信行寺しんぎょうじと云う寺がありますが、——いえ、大きな寺じゃありません。ただ日朗上人にちろうしょうにんの御木像があるとか云う、相応そうおう由緒ゆいしょのある寺だそうです。
捨児 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
先ず深川永住町ながすみちょうへ出で、折柄其処に供待ともまちしていた、車夫宇田川三次郎(四十三)を嚇し、二人乗の俥を出させ、六道の辻まで曳かせて来たが、密告を恐れて三次郎を殺し、松田が三次郎の着物を着
成善がこの頃母五百とともに浅草永住町ながすみちょう覚音寺かくおんじもうでたことがある。覚音寺は五百の里方山内氏の菩提所ぼだいしょである。帰途二人ふたり蔵前通くらまえどおりを歩いて桃太郎団子の店の前に来ると、五百の相識の女に邂逅かいこうした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)