“なおゆき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
直之66.7%
直幸33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
直之なおゆきの首は暑中の折から、ほおたれくびになっております。従って臭気も甚だしゅうございますゆえ、御検分ごけんぶんはいかがでございましょうか?」
古千屋 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
四月二十八日大野治房同じく道犬等、浅野長晟ながあきらの兵を迎え撃たんとして、住吉、堺を焼き、兵火を利用して南下し、先鋒のばん団右衛門直之なおゆきは、樫井かしいに於て、浅野の先鋒亀田大隅と戦って敗死した。
大阪夏之陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
井伊の陣屋のさわがしいことはおのずから徳川家康とくがわいえやすの耳にもはいらないわけにはかなかった。のみならず直孝は家康にえっし、古千屋に直之なおゆき悪霊あくりょうの乗り移ったために誰も皆恐れていることを話した。
古千屋 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
直之なおゆきは古千屋の話によれば、彼女に子を一人ひとり生ませていた。
古千屋 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大老の井伊直幸なおゆきでさえ、大老の職をえたのは、彼へ贈賄したお蔭だと、もっぱら言われた。そしてその贈り物には、四方の盤上に載せた金銀細工の田舎家の盆景が送られた。
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)