“どちゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
土着60.0%
土著40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊丹兵庫頭いたみひょうごのかみというのは、この近郷では、かつてはもっとも由緒ゆいしょふかい土着どちゃくの豪族だった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
土着どちゃく旧家きゅうからしい土塀どべい樹木じゅもくが、母屋おもやを深くつつんでいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは初め商売を始めようと思って土著どちゃくしたのではなく、唯稲葉いなばという家の門の片隅に空地くうちがあったので、そこへ小家こいえを建てて住んだのであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
けだし九州には土著どちゃくの久しい山村も多いことだから、同じ話はなお色々の変化を以て、阿蘇あそ山国谷やまくにだに以外にも行われているに違いない、それを比べて見れば必ず新たに心付くことがあろうと思うが