“どくしゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
毒手71.4%
毒酒28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼくはどうかして海蛇うみへび毒手どくしゅからのがれようとたんをくだいた、が、かれらはなかなか厳重げんじゅう警戒けいかいして目をはなさない、時機を待つよりしかたがない
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
老人の毒手どくしゅが待っているのです、むすめの姉は跛の醜い女でしたが、七本の短剣を使うのです、あとから後から空に投げあげるさまが、魔神の手がそれを手伝うように思われたのです、私が往った時
港の妖婦 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それが毒酒どくしゅであったので、ふたりともに命をうしなったのである。それだけのことは検視の上で判明した。しかも、かのふたりは同町内に住んでいる無頼者ならずものであることも判った。
放し鰻 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ッ。ボーイが、こっちを向いている。いやよろしい、窓の方を向いた。……いや、醤どの、うまくいったよ。あの無類の毒酒どくしゅを、まんまと三杯もしてしまったよ。致死量ちしりょうの十二倍はある。