毒酒どくしゅ)” の例文
それが毒酒どくしゅであったので、ふたりともに命をうしなったのである。それだけのことは検視の上で判明した。しかも、かのふたりは同町内に住んでいる無頼者ならずものであることも判った。
放し鰻 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ッ。ボーイが、こっちを向いている。いやよろしい、窓の方を向いた。……いや、醤どの、うまくいったよ。あの無類の毒酒どくしゅを、まんまと三杯もしてしまったよ。致死量ちしりょうの十二倍はある。