“てらじま”の漢字の書き方と例文
語句割合
寺島100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人の往来ゆききも繁く人家も多くなっているが、その時分は隅田川すみだがわ沿いの寺島てらじま隅田すみだの村〻でさえさほどににぎやかではなくて、長閑のどかな別荘地的の光景を存していたのだから、まして中川沿い
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
思出の深いことも、みんな焼いてしまったが、思いがけない悦びは、芝の寺島てらじま(菊五郎家)氏から、衣類をもって見舞いにいった者が、うちでも角の土蔵くらは焼けたが、母屋おもやや、奥蔵が残ってといって
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
文化年間に至って百花園の創業者佐原菊塢さわらきくうが八重桜百五十本を白髭神社の南北に植えた。それからおよそ三十年を経て天保二年に隅田村の庄家阪田氏が二百本ほどの桜を寺島てらじま須崎すさき小梅こうめ三村の堤に植えた。
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)