“てぬぐいかけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手拭懸50.0%
手拭掛50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六畳の座敷は南向みなみむきで、拭き込んだ椽側えんがわはじ神代杉じんだいすぎ手拭懸てぬぐいかけが置いてある。軒下のきしたから丸い手水桶ちょうずおけを鉄のくさりで釣るしたのは洒落しゃれているが、その下に一叢ひとむら木賊とくさをあしらった所が一段のおもむきを添える。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
女の家は狭かったけれども小綺麗こぎれいにかつ住心地よくできていた。縁のすみに丸く彫り抜いた御影みかげ手水鉢ちょうずばちえてあって、手拭掛てぬぐいかけには小新らしい三越の手拭さえゆらめいていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)