手拭掛てぬぐいかけ)” の例文
女の家は狭かったけれども小綺麗こぎれいにかつ住心地よくできていた。縁のすみに丸く彫り抜いた御影みかげ手水鉢ちょうずばちえてあって、手拭掛てぬぐいかけには小新らしい三越の手拭さえゆらめいていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)