“ていちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鄭重85.4%
丁重7.0%
叮重4.3%
艇長2.2%
亭長1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、娘の問題は若い旅絵師に取ってすこぶる迷惑の筋であるらしかった。娘は自分の恩人という以上に澹山を鄭重ていちょうに取り扱った。
半七捕物帳:33 旅絵師 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
X大使と名乗る怪異な人物は、すこぶる丁重ていちょうな挨拶をした。私は、自尊心を傷つけられること、これより甚だしきはなかった。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
けれども疎略には致すことができませんから、叮重ていちょうにお扱い申して御用の筋を伺うと、いよいよ驚いてふるえ上ってしまいました。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
もちろん、乗組員というのは、艇長ていちょうの青木学士と、それから副艇長の春夫少年の二人きりでありました。
豆潜水艇の行方 (新字新仮名) / 海野十三(著)
雲霞うんかのような味方の大軍に対して、戦った所が、仕方はありません。それに、烏江の亭長ていちょうは、わざわざ迎えに出て、江東こうとうへ舟で渡そうと云ったそうですな。
英雄の器 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)