“つりぶね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
釣舟57.1%
釣船42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大洋の知識の少しずつ拡大してきたのは、今も続いている釣舟つりぶねが主たる機会だったかと思う。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
いざ雪ふらば降れ、風ふかば吹け、我が方寸ほうすんの海に波さわぎて、沖の釣舟つりぶねおもひも乱れんか、ぎたる空にかもめなく春日はるひのどかになりなん胸か、桜町が殿の容貌おもかげも今は飽くまで胸にうかべん。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
またおも釣船つりぶね海人あまの子を、巖穴いはあなかぐろふ蟹を
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
「飛んでもない。あつしは釣船つりぶねから這ひ上がつたばかり、酒なんか呑んぢや居ません、——考へて見ると、相模屋の若旦那は、夜道が淋しくなつて、あつしの追ひつくのを待つて居たんですね」