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釣舟
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つりぶね
ふりがな文庫
“
釣舟
(
つりぶね
)” の例文
それでその苫の下
即
(
すなわ
)
ち表の間——
釣舟
(
つりぶね
)
は多く
網舟
(
あみぶね
)
と違って表の間が深いのでありますから、まことに調子が
宜
(
よろ
)
しい。
幻談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「で、お孃さんは、大方見當がついてゐることと思ふが、菊次郎さんが
釣舟
(
つりぶね
)
で庭の池から出るのは、この間の晩に限つたことではなかつた筈だと思ふが——」
銭形平次捕物控:321 橋場の人魚
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
大洋の知識の少しずつ拡大してきたのは、今も続いている
釣舟
(
つりぶね
)
が主たる機会だったかと思う。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
いざ雪ふらば降れ、風ふかば吹け、我が
方寸
(
ほうすん
)
の海に波さわぎて、沖の
釣舟
(
つりぶね
)
おもひも乱れんか、
凪
(
な
)
ぎたる空に
鴎
(
かもめ
)
なく
春日
(
はるひ
)
のどかになりなん胸か、桜町が殿の
容貌
(
おもかげ
)
も今は飽くまで胸にうかべん。
軒もる月
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
池には小さい
釣舟
(
つりぶね
)
がありましたので、それを漕いで出たやうで、全く
呆
(
あき
)
れ果てたことでございます。
銭形平次捕物控:321 橋場の人魚
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
釣
常用漢字
中学
部首:⾦
11画
舟
常用漢字
中学
部首:⾈
6画
“釣舟”で始まる語句
釣舟草
釣舟宿
釣舟屋