“つうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツウジ
語句割合
通詞33.3%
通辞33.3%
通事16.7%
通辭8.3%
訳官8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども段々きいて見ると、その時に条約を結ぶと云うがめに、長崎の通詞つうじ森山多吉郎もりやまたきちろうと云う人が、江戸に来て幕府の御用を勤めて居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
三の書記官や通辞つうじがあるばかりで、アメリカは麻布の善福寺、フランスは三田の済海寺、オランダは伊皿子の長応寺、プロシャは赤羽の接遇所、ロシアは三田の大中寺に
半七捕物帳:40 異人の首 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
うま男を随えて帰る途上、一計を案じ、知りもせぬ石切屋に入りてその親方に小声で、門口に立ち居る男が新死人の石碑を註文に来たが、町不案内故通事つうじに来てやったと語り
「あの男は私も存じて居ります。遊び人風には見えますが、堺で紅毛人の通辭つうじ(通辯)をしてゐた男で、——油斷がなりません。あんな男が土地へ入り込んぢや」
妙なところで、二人の顏を見掛けましたが、多分右太吉が通辭つうじをして居る頃小耳に挾んだ、歡喜天の額の夜光石に引かれ、その後をつけて、江戸まで來たに違ひありません
氏の『大和本草』に長崎の向井元升むかいげんしょうという医者の為人ひととなりを称し毎度諮問した由記しあれば、蜈蚣鯨の一項は向井氏が西洋人か訳官つうじから聞き得て貝原氏に伝えたのかも知れぬ