通事つうじ)” の例文
きょうお目見めみえをした者の中に大御所のお見知りになっている人はなかったかと問わせたのである。通事つうじの取り次いだ返答は、いっこうに存ぜぬということであった。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
うま男を随えて帰る途上、一計を案じ、知りもせぬ石切屋に入りてその親方に小声で、門口に立ち居る男が新死人の石碑を註文に来たが、町不案内故通事つうじに来てやったと語り