“ついおく”の漢字の書き方と例文
語句割合
追憶100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしはかれのまっすぐな、かざのない性質が好きだったし、かてて加えて、この久しぶりの面会が、わたしの胸に呼びさましてくれた追憶ついおくのおかげで
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
自分はいなと云う代りに、黙って帽子のひさしを下げた。これからしもに掲げるのはその時その友人が、歩きながら自分に話してくれた、その毛利先生の追憶ついおくである。——
毛利先生 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そうしてそういう昔のさまざまな歓ばしい出会いの追憶ついおくふけっているひまもなく、すでに私から巣立っていったそれらの少女たち、ことにそのうちの一人との気まずい再会を恐れて
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)