“ちゆうりく”の漢字の書き方と例文
カタカナ:チユウリク
語句割合
誅戮100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし私にも御嫌疑被為在候へば、何等の弁解も不仕候間、すみやかに私御召捕おめしとりに相成、私一人誅戮ちゆうりく被為遊あそばされ、他之者は不残のこらず御赦免之御処置相願度あひねがひたく奉存候。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
薩長の諸将は慶喜を憎むこと甚だしく、ぜひこれを誅戮ちゆうりくして、刑典を正さねばならぬと主張する者が多かつたのである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
近来に至り候とても様々の姦計を相巧み、時勢一新の妨げに相成候間、かくの如く誅戮ちゆうりくを加へ、死体引捨にいたし候、同人死後に至り、右金子借用の者は、決して返弁に及ばず候、且又、其後とても
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
御英邁なる中大兄皇子を中心とする中臣鎌子かまこ(後の藤原鎌足)、蘇我倉山田くらやまだ石川麻呂、佐伯子麻呂さへぎのこまろ等の活躍に依つて、皇極天皇の四年六月、入鹿は大極殿に於て、誅戮ちゆうりくを受けたのである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
右様天下衆人之能存候よくぞんじそろ罪状有之者を誅戮ちゆうりく仕候事、実に報国赤心之者に御座候間、非常之御処置をもつて手を下し候者も死一等を被減候様仕度げんぜられそろやうつかまつりたく如斯かくのごとく申上候へば、先般天誅之儀に付彼此かれこれ申上候と齟齬そご
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)