“ちゅうじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
厨人37.5%
中人25.0%
稠人25.0%
仲壬12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仏と問答してたちまち悟り、病死して無熱天に生まれた。仏いわく、過去に一城の王好んで肉を食らう。時に王に求むる所ある者、鶏を献じ、王これを厨人ちゅうじんに渡し汁にかしめた。
しかれどもこれ中人ちゅうじん以上、家道やや豊富なる者につきてその理をのぶるなり。なんとなれば文明の国といえども、父母たるもの、家において十分によくその子女を訓育する者まれなり。
教育談 (新字新仮名) / 箕作秋坪(著)
かつて野猪を幼時から育てた人の直話に、この物稠人ちゅうじん中によく主人を見出し、突然鼻もて腰を突きに来るに閉口した。きずなを解いて山へ帰るかと見るに、直ちに家へ還った事毎々だったと。
後、大夫として魯のちょうに立つに及んで、初めて妻子を呼ぼうとしたが、妻は既に斉の大夫某と通じていて、一向夫の許に来ようとはしない。結局、二子孟丙もうへい仲壬ちゅうじんだけが父の所へ来た。
牛人 (新字新仮名) / 中島敦(著)